連休を有意義に過ごすためにいますぐにすべきこと

楽しいはずの連休が終わって忸怩たる思いに囚われる。

何をしていたのかよくわからないうちに終わってしまった。予定をこなすばかりでどっと疲れた。ありがちな話だ。そこには共通する陥穽のようなものがあるように思う。ひと言でいうなら「自分にとって」という視点の欠如である。せっかくの休みなんだから…という考えが心を支配するとき、人は有意義な連休を過ごすことにほとんど失敗する。連休はこうやって過ごすものという漠然とした固定観念が各々の中にあって、自分の気持ちよりもその思い込みに支配されてしまう。だから心底では気が進まない。それで満足な休日が過ごせるはずがない。では、どうすればいいか?

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01:いまの自分に不足しているものは何かを考える

何気なく過ごしていると、案外人は判断を誤る。何よりも休息が必要なのに焦燥感に駆られてますます疲労を溜めてみたり、何よりも適度な運動と刺激が必要なのに日がなゴロゴロしてしまったりする。だから少しだけ考えてみる。いまの自分に本当に必要なものは何か。休息か、趣味の時間か、気分転換か、友人たちと交わす会話か、恋人やパートナーと過ごす時間か、或いは、独りで気侭に過ごす時間か。別に、午まで寝て過ごしたっていい。テレビばかりみて過ごすのだって構わない。それが自分の幸福感のために有効なら、休みの日にしてイケナイことなんてひとつもない。


02:「すべきこと」ではなく「したいこと」からやる

とにかく部屋を掃除しなきゃとか、まずは洗濯をしてしまおうとか、「普段サボりがちなこと」をここぞとばかりにやろうとする人がいる。普段サボっているならいっそ限界までサボるか、ダメなら普段の時間をちゃんとやりくりすればいいのである。何もレアな連休を「普段すべきこと」で潰す必要はない。掃除も洗濯も「したいこと」の後に時間が余ったら、そのとき初めてやればいい。もちろん精神衛生上のプラス効果が高いとか、そもそもそれこそが「したいこと」だとかいう場合はどんどんやればいい。いずれ、連休中に「したいこと」以上に「すべきこと」なんてない。


03:前日からとにかく動き始める

することが決まったら、とにかく前日からそれに照準を合わせて動く。午まで寝ると決めたならエアコンのタイマーや目覚ましをしかるべくセットする。友だちに会うならいますぐに電話する。恋人と過ごすと決めたなら明日の相談をする。コミュニケーションを遮断して独りまったり過ごすと決めたならケータイやパソコンを封印する。趣味に勤しむならその用意を済ませておく。服や道具を枕元に揃えたり、カメラの手入れをしたり、テニスクラブの予約をしたり、どんな些細なことでもいい。とにかく動き始めることが肝要だ。そして、当日起きてまずすることを書いておく。

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ここまでしておけば、あとは当日、書いてあることから始めればいい。ちょっとしたことからでもやり始めれば軌道にのるというのは、誰しも経験があると思う。たしか、そんな脳の性質も少し前に話題になっていた。だからまず、最初のミッションをはっきりさせておくのである。これでおよそ連休を順調に滑り出すことができる。そして動きながら、時々01に戻って自分を見つめ直してやればいい。思ったよりも早く休息が必要になるかもしれない。その逆もあり得るだろう。やり始めたことでも疲れたなら途中でやめてもいい。決めたことをやり通すだけが正しいわけではない。

さてと、ぼくもこれから明日の準備を始めるとしよう。

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