輸入盤CDをキレイに開封する方法

どうでもいいけれど、輸入盤CDの封印シールの開けにくさといったらない。

これ、CDをよく買う人なら共感してもらえる話じゃないかと思う。あれ、ホントにみんなどうしてるんだろう。大抵「Pull」とか書かれた開封口があるのだけれど、そこから開けてうまくいった例がない。シールの剥がし痕なんて汚くても気にならない。そういう性格の人はいい。実際、封印部分を適当に千切っただけでほとんど剥がしてすらいないという知人もいる。そもそも、CDというメディアそのものにジャケットやケースまで含めて執着がないという人もいるだろう。ぼくはどちらかといえば、メディアそのものにも愛着を覚える旧世代感覚の持ち主だから、これが気になる。

あのシール、ずいぶんとひ弱に作られていて、とにかくすぐに切れてしまう。しかも、ひ弱な癖に粘着力だけは一人前とくる。切れては途中から剥がし直し、また切れては剥がし直す。そのたび、剥がし口を爪でカリカリこすったりするものだから、ケースに余計な粘着物質が残りやすくなる。せっかく苦労して剥がしても、細かいベトベトがあちこちに付着していて気持ち悪いったらない。極力きれいにはがした後、残ったベトベトを強力な布テープなんかで除去したりもしていたのだけれど、これもいい加減面倒だ。そこで、最近ぼくがやっている方法を写真付きで紹介してみる。

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なにはともあれ「Pull」なんて表示を信じてはイケナイ。トラップである。まずは、上の左写真のようにシール上面をカッターナイフで切る。実はこの部分、接着面のプラスチックが大抵ギザギザになっている。よって、シールが貼りつきにくく浮いた状態になっていることが多い。刃を入れるのに苦労することはないと思う。勢い余ってケースを切りつけないよう注意しながら端まで切り終えたら、右写真のようにシールを垂直に立ててやる。このとき、ケース表面と裏面のエッジ部分に当たる、薄い接着面をしっかり剥がしておくことが大切だ。ここだけは着いていることが多い。

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ここまでくれば、あとは力加減だけの問題だ。ポイントはまず、端から横方向に剥がすこと。角度が下方向に向くほど一気に剥がせるのは分かる。けれども、それをやるとどうしても粘着物質が残りやすく、且つ、途中で切れやすくなる。極力、真横に引っ張ってやることが大切だ。もうひとつのポイントは、とにかく慌てないことだ。剥離スピードもまた、粘着残留率と比例する。まあ、この辺りの力加減は粘着状態に依存するため、一概にはいえない。特に、長く在庫に眠っていたようなCDは要注意だ。シール強度は著しく低下、粘着度は最高潮なんて状態になっていたりする。

とまあ、以上がぼくの輸入盤CD開封法なんだけれども、さて、どんなものだろう。


【関連リンク】
はてなブックマークにかなり素敵な別解が紹介されていたので転載しておく。
http://www.funkyjedi.net/cgi/mt/archives/000092.html
http://d.hatena.ne.jp/lyme-records/20090307/p1
※ちなみに、どちらのリンク先も同じ方法の解説です。

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云われてみればなるほどで、何時もイライラしながら煩雑に剥がしているのが思い浮かびます、さっそく試してみます。
またアマゾン河を漂流する理由が出来てしまった。

> MASAさん
こういう舶来品のディテールの甘さを見ると、日本製品の細やかさを思い知らされますね。そもそも客側の意識の差でもあるんでしょうけれども。それはともかく、漂流がすぎてご家族に白い目で見られるようなことがあっても、ぼくは一切責任を負いませんのでアシカラズ。

こんにちは。

最近はなんか輸入盤の CD を買うことも少なくなり専ら iTunes Storeで購入することが増えてたりしますが、CD のシールのはがす方法としてケースごとはがすというのがあります。これ以外と便利です。

http://www.funkyjedi.net/cgi/mt/archives/000092.html

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