今年「やらない」ことを3つ決める

どうも、年始の抱負というと「やること」を考えてしまいがちである。

これを挫折せずにやり通すことは難しい。というか、あまり目標を達成したという人を見たことがない。原因のひとつは、自分の持ち時間をちゃんと把握していないことにあるんじゃないか。ふとそんなことを考えた。人の時間は無限じゃない。それを忘れて抱負を語ったとて、うまくいかないのは当然だ。日々暇で仕方ないなら「やること」だけを考えればいい。けれども、そうそう暇な人はいないはずだ。暇がないならまず作らないことには、続かなくて当たり前である。無論、この場合の「暇」はあくまで主観的なものだ。日がなボーっとするのに忙しいという人がいてもいい。

ただ、どんな人でも、実はひどく優先順位が低い、或いは、ほとんど自分にとっては意味がない、そんな習慣があったりはしないだろうか。楽しいわけでも必要なわけでもない。そういう「なんとなく」を探し出して捨ててみる。決して、好きなことを無理して止めろとかそういう話ではない。何かを「やらない」ことは自分の中に隙間を作ることだ。その隙間が別の何かで埋まったとき、以前とは違った自分になる。そこで、まずは最小限の労力でやめられる習慣を探してみる。そして、今年はそれをやめてみる。多く時間を取っている習慣ほどやめ甲斐があることはいうまでもない。

たとえば、ぼくの場合は明らかにネットがらみで時間を使いすぎている。しかも、「なんとなく」やっていることが少なくない。そこを削るだけで相当な時間が別の何かで埋められるはずだ。何で埋められるかは、まだ分からない。人の内面と行動はインタラクティブなものだと思う。内面が変われば行動も変わる。同じように、行動が変われば内面だって影響を受けるだろう。習慣を変えることは、時間の使い方を変えることだ。つまり、自分を変えることでもある。感じ方に個人差はあるかもしれないけれど、およそ自分が変わることほどエキサイティングな娯楽はないと思う。

ともあれ、新しい水を注ぐのは古い水を捨ててからにすべきだろう。

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# 以下、ぼくが今年「やらない」ことを3つ。


1.仕事から帰ってネットをしない

寝るまでの時間をネットで潰すつもりが、ネットで寝る時間を潰す本末転倒が起こりがち。ぼくの場合、およそ平日の夜中にネットに繋がらなきゃならない理由はない。せいぜいTwitterやはてなHaikuで遊んでいるくらいのものだ。ぼくは会社でほぼ常時ネットに繋がっている。ブログの更新やプライベートな調べものなんかも合間をみて十分にできる。仕事柄というべきか、帰宅時間はあまり早い方ではない。寝不足になると、通勤時の楽しみである電車読書が電車睡眠に取って代わったり、週末が近付くにつれ仕事の効率が低下したりロクなことがない。害多くして益少なすぎる。


2.はてブコメントをチェックしない

ブックマークがつくと嬉しい。ブクマ数が増えているとコメントがついてないか、ついチェックしに行ってしまう。けれども、思い返してみればブクマコメントが自分にとって有意義だったことはあまりないように思う。もちろん、色んな人の反応、特に、異論反論の類は思考の肥しにならないこともない。とはいえ、100字程度の内容ではやっぱり高が知れているし、脊髄反射的なものも少なくない。自然、こちらもただ一喜一憂するだけに終わってしまうことが多くなる。ブコメは付ける面白さだけ満喫して、付けられることには無頓着になる。今年はそういうスタンスでいきたい。


3.アクセスログ解析を見ない

これも見始めると案外に面白いのだけれど、ぼくの場合、そこからエントリーの傾向を絞ったり、SEOを施したりといった具合に、先に活かそうという気がまるでない。やたらリファラーを辿って流入元のサイトを巡回してみたり、どこそこのニュースサイトが取り上げてくれたんだと喜んでみたり、アクセス増減の要因を推理してみたり、それ自体を楽しむだけでどんどん時間が奪われていく。楽しいならいいじゃないかとも思うけれども、ただ受身なだけの楽しみというのは娯楽レベルが低い。より能動的な楽しみに時間を割り振るため、今年はこの刹那的な愉しみを捨ててみる。

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