さっそくどうでもあたかもなんかすごいメソッドで書いてみた

こちらの記事が楽しかったのでさっそく書いてみることにした。
2009-06-02 - きしだのはてな

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01:どうでもいいこと=「ウォシュレットは最強にすると気持ち好いけど水が飛び散る」

1980年の発売以来、破竹の勢いでシェアを拡大し、いまや日本人のご不浄生活に欠かせない存在となったウォシュレット。本来TOTOの登録商標であるその呼び名は、INAXのシャワートイレといった他社名称など端からないものの如く広く強固に定着している。お陰で我が国のご不浄の不浄感はますます希薄化の一途を辿り、当節、並み居る先進諸国のご不浄を差し置いてほとんど清浄の域に達しているといっても過言ではないだろう。が、ここでひとつ注意を促さねばならない。あれは水勢を強めるほど清浄感、或いは、快感が増す。つい、最強にしたくなる。ここに落とし穴がある。

勢いのついた水の飛沫はほとんど予測不能な範囲に及んで飛び散る。酷く尾籠な話になるが、その飛沫にはそれこそ不浄のものが少なからず含まれているはずだ。しかも便座と臀部の隙間から便器の外にまで不浄を拡散することすら稀ではない。また、掃除をしない純粋の利用者にとって盲点というべきは便座の裏側だ。そこに付着する汚れた飛沫量は想像を絶する。つまり、ウォシュレットは確かに肛門括約筋周辺の清浄と快楽に貢献してはいるけれど、その実、希薄化された不浄の拡散にひと役買ってもいるのである。そして、この飛沫を自ら処理してトレイを出る利用者は稀だ。

02:主題をずらす=「はてブの面白さはブックマーク行為を形骸化する」

この種のトレードオフは世に溢れている。たとえば、村民とまで呼ばれるヘビーユーザーを生んだ「はてな」の基幹サービス「はてなブックマーク」は、ソーシャルブックマークの「ソーシャル」な側面を最大化した結果、ほとんどユーザーたちによるミニ掲示板と化し、ブックマークされたページの内容よりも「はてな」内での活動に重きをおいたブックマーク行為を助長している。それは、ほとんどコミュニティ活動に近い性質を帯び、情報そのものへのアクセス行動を圧迫する。つまり、情報収集というブックマーク本来の目的は形骸化し、むしろ情報収集効率を落としている。

03:有名な話題に反論する=「日本のWebは残念ではない」

本義を離れたコミュニティ活動の中には、悪しきムラ社会的同調圧力や衆愚ともいうべき胡乱で瑣末な言論が散見される。『Web進化論』で一躍有名になった梅田望夫は、そうしたWebのありようからすでに興味を失ったと取れるような発言をしている。確かに一部の「天才」や「一流」がWebという情報の奔流に触れてその才を顕すという物語は面白い。そして、梅田氏が興味を持ったのはそうした物語の方であってWebそのものではなかったのだろう。けれども、衆愚をも呑み込むサブカルチャーとしてのWebこそがWebの真価ではないか。その点で日本のWebは決して「残念」ではない。


【関連して読んだページ】
日本のWebは「残念」 梅田望夫さんに聞く(前編) (1/3) - ITmedia News
Web、はてな、将棋への思い 梅田望夫さんに聞く(後編) (1/3) - ITmedia News

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