6hotからのアクセスアップ・5つのポイント

最初に断っておく。このブログは1日平均500PV程度の超零細だ。

ということで、ここから先、そこそこアクセスのあるブログ主には恐ろしく低レベルな話となる。要するに6hotから脱するためにこのブログで試みた手法のまとめである。念のために書いておくと、6hotは日々のアクセスが6hit程度の意。つまり、何の戦略も人脈も持たない新参のブログ主が最初に突き当たる壁である。特に、勢い込んでレンタルサーバーに独自ドメインなんかで始めてしまうと事態は深刻だ。世間に溢れるブログサービスでは大抵、新設時やエントリー投稿時に自動的に宣伝される。その点自前では発見される機会自体が限りなく乏しい。まさにこのブログである。

また、このブログの戦略性のなさは見ての通りだ。中でも最大級なのがこれ。テーマに一貫性がない。好きなことを好き勝手に書いている。というか、好きなことを好き勝手に書くのでなければ、ぼくの場合書き続けることが困難になると踏んでいる。一般的なアクセスアップ指南ではダメな例の代表だろう。実際、SEO的にも弱いことこの上ない。要するにサイト自体に特色がない。極東ブログ404 Blog Not Foundを見て、ノンジャンルでもいけるんじゃね?と思ってはいけない。既に大手化しているサイトは参考にならない。…まあ、前置きはこのくらいにして本題に入ろう。


ポイント1 : まずは100エントリー

とにもかくにも、エントリーのないブログに人を呼んでも仕方がない。1エントリーだけあってそれがとても面白かったとしても、読んだ人がもう一度訪れてくれる可能性は限りなく低い。興味は人それぞれだ。ノンジャンルなら特に、エントリー数が多いほど興味を持ってもらえる可能性は高まる。週5日、1日1エントリー書いたとして、およそ月に20エントリー。5ヶ月も書き続ければ100エントリーに達する。100という数字に根拠はない。ある程度たくさん、の目安として100エントリーを目指す。まだアクセスは気にしない。ただし、自分なりにクオリティだけは追求する。

ポイント2 : はてなとアルファブロガーの胸を借りる

ここからは戦略的にエントリーを書いていく。はてなとアルファブロガーをセットで考えることが重要。つまり、相乗効果を狙う。具体的には、まず、はてなの人気エントリー(通称ホッテントリ)をマメにチェックする。中から、アルファブロガーのエントリーを探す。自分の興味に合っていて、且つ、はてなブックマークが伸びそうなエントリーをピックアップする。もの凄く話題性の高いエントリーなら、はてなの匿名ダイアリーも視野に入れて探す。また、すでに言及エントリーがあるようならそれもチェックする。しかるのち、おもむろに力を込めて言及エントリーを書く。

ポイント3 : 最大限魅力的なタイトルを捻り出す

タイトルの重要性についてはあちこちで散々書かれているから、改めて説明する必要はないかもしれない。それこそホッテントリを眺めているだけでも、何となく気になるタイトルの付けかたというのは見えてくる。ただし、初心者がアカラサマな釣り行為を敢行するのはオススメしない。それは単なる蛮行である。ちゃんとエントリーの内容に合っていて、且つ、人目を惹くタイトルを考え出すべきだ。ネタではあるけれど「ホッテントリメーカー」にキーワードを突っ込んでみるのも手だ。結構参考になる。そのまま使わずとも、手直しすれば良いタイトルになるかもしれない。

ポイント4 : 言及したなら躊躇わずにトラックバック

アルファブロガーのエントリーに言及したら、遠慮せずにトラックバックを送信する。トラックバックを宣伝手法とするには賛否ある。けれども、しっかりと送信先に言及したエントリーであれば、たとえ最初からトラックバックを見越した言及であってもさほど責められるものではないと思う。少なくともスパム扱いされる謂れはない。チェックした他所の言及エントリーにも、関連性が強ければきちんとリンクした上でトラックバックを送っていいだろう。リンク先にひとことでもコメントが添えてあればなお良い。関連エントリーへのリンクは訪問者の利便性も高めるはずだ。

ポイント5 : はてブのセルフブックマークはありだと割り切る

はてなユーザーにしか効かない手法ではあるけれど、書いたらとにかくセルフブックマークしてしまう。否定的な意見も多い行為だけれど、ぼくはまあ、あまり気にしないことにしている。はてなブックマークには「このエントリーを含むほかのエントリー」という欄がある。当該エントリーに文中でリンクしていると、ここに自分のエントリーが表示される仕組みだ。ぼく自身、ここに魅力的なタイトルが並んでいればクリックしたくなる。ただし、ここに載るには少なくとも誰かひとりにはてなブックマークされなきゃいけない。弱小なんだからと割り切って自分でしてしまう。


貧乏暇なしでさしたる才能もない。そんなぼくがなけなしの手間と実力で試みたアクセスアップ手法である。これで、はてブとアルファ系ブログからある程度の一見客を引き込むことができる。2ヶ月ほど続けてみたけれど、それなりに即効性があった。具体的には、100前後のPVなら半月ほどでコンスタントに稼げるようになった。はてブ効果もトラバ効果も基本的に継続的なものではない。とはいえ、時に運良く100前後のはてブを集めたりすると、PVは一時的とはいえ数千程度まで膨れ上がる。6hotからすれば十分に大漁である。リピーターになってくれる人も出てくる。

このときものをいうのが、先に蓄積された100エントリーなんだと思う。実際、このブログのアクセスログを見ていると、最新エントリーにプラス1エントリーくらいは読んでもらえることが少なくない。そして、そのプラス1エントリーに何を選ぶかは人によって様々だ。たとえばはてブ効果なしの1日500PVなら、およそ100PVほどが最新エントリーで、残りは幅広く色んなエントリーが稼いでいたりする。もちろん、近い話題の別エントリーを表示したり、直近エントリーを一定数表示したりといったインターフェイス上の基本的な対策もある程度効果を発揮しているんだろう。

以上、とりあえず6hotだけは勘弁な、という人は試してみたらいいんじゃないかと思う。


【関連して読んだサイト】
Blogのアクセスアップに効果があるたった一つのこと : WebとPCのメモ帳
#まずはこの辺りで心構えを学ぶのも大切。
ブログ企画会議「アクセスアップに大事な四つのこと」 - 萌え理論Blog
#およそどんなアクセスアップ指南でも共通しているだろう内容。定番のまとめ。
ブログをつくったときのチェックリスト | IDEA*IDEA
#ブログを作るところから入るならこの辺りはかなり参考になるはず。
ネットユーザーは馬鹿だから、ちょっと刺激的なタイトルですぐ騙されるよね | Web担当者Forum
#エントリーのタイトルに関するユーザーの冷静な判断についてなど。続きにも期待。

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これは別に批判でもなんでもなく、私がここのところつくづく思っていることを当記事に感応してこの場を借りて書き付けるだけなのですが。

ブログ続けてる人はみな当然、アクセスアップへの色気持ってますわね。
そしてはてなならはてなという界隈でホットな話題を追い、またTBで「大手」にあやかろうとするのでしょう。

で、当然の結果として―結果の全てというわけではなくある側面として―その時々で「大手」が提示した、あるいは拾い上げたキイワードを核として、それにまつわる議論の場がそのつど形成される、という構造ができあがる。

そうしてできた空間というのは書き手にとってはそれなりにエキサイティングなのかもしれないけども。
わたしのような読者としてはひどく退屈なものです。
ある核がインフレ的に膨れ上がる構造において、その核自体はなんでもいいからですね。
雪だるまの芯は小石でも、なんでもいい。新雪の斜面という構造においては。火元のクオリティは最初のほんの一押しとして以上の意味はない。

雪だるま式というのも適当な比喩ではないかもしれない。それぞれの書き手の立ち位置はみな核から等距離にあり、そこには多様性というほどのものは見受けられない。反応することそのものが真の目的であるからには、予想されうる反応のバリエーションを補完する作業でしかない。

もちろん偶然に行き当たった個別の記事には面白いものはいくらもある。でも「論壇」の動向を追ってもなんにもない。話題の中心地帯にアクセスすることは簡単だけど、そこはぜんぜんアツくない。ぜんぜんホットじゃない。

まあ本当、単なる個人的な愚痴なんですけども。

> nbさん
ネタをどこから拾ってくるか。それ自体、ブログの面白さとはあまり関係ないような気が最近はしています。更新のペースや手間を増やすことなく、ネタの収集方法を変えるだけでどの程度アクセスが増やせるのか。そんな興味もあって意識的にはてなからネタを拾っていますが、結局のところ、ぼくとしてはネット上に議論の一角を形成しようという意識自体があまりなかったりもします。いわば、いいたいことをいうきっかけをもらっているだけ…我田引水の類といってもいいかもしれません。
ただ、いずれにしても、書きたいことが生まれるきっかけは、ぼくの場合たいてい外部からのインプットに依ります。それは読んだ本かもしれないし、仕事中の出来事かもしれないし、知人との会話かもしれない。以前はそうした雑多なインプットから書くきっかけを得ていたわけです。正直なところ、自分の内側から書きたいことが湧き出してくるなんてことはほとんどありません。
それをはてなに絞ったことで何が変わったか。まあ、はてな界隈で好まれるキーワードが頻出するようになった、ということはあると思います。けれども、その程度の変化しかないような気もしています。で、相変わらず好き勝手なことを書いて面白がっている。そこのところはほとんど変わっていません。それを人に面白がってもらえないのは単にぼくの実力の問題で、別にネタ元の議論の質云々とは関係ないんだと思います。浜村淳の映画解説のごとく、いいたいことを面白おかしく語れる芸が欲しいところですね。
ただまあ、nbさんが愚痴をいいたくなる気持ちも分かります。率直にいって、これだけ日々ホッテントリ参りをしていても、単発的に面白いエントリーがあるだけで、じっくり愉しめるような「アツい」流れに当たることはまずありません。これは一応ブログを書くものとしては、自戒を込めていわなきゃイケナイことなんでしょうけれども。個人的には、日々の生活の中でブログにそこまでのリソースを費やす余裕がないということもあります。いうなれば、完全な余暇ブログですね。
もちろん、本当にアツい議論にコミットできるなら楽しいだろうな、とは思います。それはブログの可能性としてワクワクする想像でもあります。ただ、自らエキサイティングな火元を提供できない限りは、ただの他力本願な妄言にすぎないとも思うわけです。

書き手にとっては自分がいかに書くかだけが懸案である。
それはもちろんそうですね。
無論のことわたしとしても、個別のblogに対してつまらないとかくだらないとか、改善を求めるなどということはありえない。つまらなかったらただ読まないはずなので。

こちらに「愚痴」を書き付けるのはまあ、お門違いという自覚だけはありつつ、つい。

> nbさん
愚痴と仰るような内容でもこうして書いていただけるのは、ブログを運営する者としてはあり難いことです。読んでいただいた方の直接的な感想や意見は、少なからず今後書いていく上での指針になりますし、もちろんのこと、モチベーションにも繋がりますから。そして、でき得ることなら、いつか書き手も読み手もワクワクできるような、ブログならではのエキサイティングなエントリーをものすることができれば、とも思います。

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