- プロブロガーとディストリビューターの共通点
- 書きたい欲求だけがあって書くべきことがない
- ブログで論理思考を鍛える方法(※実例サンプル付き)
- さっそくどうでもあたかもなんかすごいメソッドで書いてみた
- 読まれる記事にはやっぱりそれなりの文章技術が要る
- 何を書いても誰かに不利益をもたらす
- 周回遅れでもいい、繰り返される話題に思考停止するな
- 一貫性のない人間の記録、或いは、娯楽としてのブログ
- あらゆる批判に予め勝つためのエントリーの書き方
- はてブを集めても気がすまないということについて思うこと
- ブログで幸せになれない5つの動機
- 6hotからのアクセスアップ・5つのポイント
- ブログ閉鎖宣言という遺書
- 否定的思考を批判することの難しさ
- ブログ主がわざわざマイルールを表明する理由
- 悪意に当たって死なないためにすべきこと
- ブログが何の役に立っているかは誰にも分からない
- ネットは議論よりブレストに向いている
- ブログのタイトルから見えてくるブロガーの3つのタイプ
- 今、ぼくは何故ブログを書くのか?
トラックバック不要論≒零細ブログ不要論
こんなちっぽけなブログの書き手でも読まれたいという欲求はある。
・【このブログがすごい!】BLOG:トラックバックはなぜ流行らなかったのか
・404 Blog Not Found:TBを見直せ、いや打ち直せ
ひとつめのリンク先に書いてあることは、たぶん、ある程度以上安定的にアクセスのある大手サイト運営者の実感なんだと思う。「ブログをやっていくと、読むブログもわりと限定されてくる。すると、そこにはなんとなくコミュニティができてくる。」とか「自分のブログを管理していると、突然アクセスが増えたりすると、そのリンク先を自分の管理ページで見ることができる。」とかいうのは、始めたばかりの零細ブログにはあまり当てはまらない。大手が零細に言及したならそりゃあそこからの流入は激しいだろう。けれども、逆の場合はたぶん気付かれもしない。
アルファブロガーだとかいわれるような人たちのブログは、確かに比較的ハズレが少ないかもしれない。そういうところ同士でコミュニティみたいなものを形成して、極めてS/N比の低い零細ブログは相手にしないという選択肢はもちろんあるだろう。そうなれば、トラックバックなんてふたつめのリンク先にある「自己TBを活用せよ」みたいな副次的な使い方以外に大きなメリットはないのかもしれない。その上、スパム対応に多大なコストがかかるとなれば尚更だろう。そしてどうやら、発言力のある大手のブログ運営者ほどそういう認識を強めている節がある。
ブログシステムからトラックバックとコメントをなくせば、それはブログ以前からある書き込みユーザーを制限できるタイプの掲示板システムとまるで変わらない。ただの日記CGIである。興味ある記事を引用して一所懸命に言及しても、メールで相手に通知するなどかなり物理的精神的ハードルの高い方法を取らない限り、書き手に知らせる術はない。完全に片思いである。特にSEO的に有利なキーワードを持たない零細ブログにとって、これはほとんど致命的だ。どんなに面白い記事を書いても、検索結果の順位ではおそらく劣悪なスパムブログにすら勝てない。
はっきりいえば、ここみたいな零細ブログにとって、大手ブログへのトラックバックはほとんど唯一効果的な宣伝活動だと思う。大手の読者を誘導する狙いでトラックバックを送る。それ自体を悪だというなら、ぼくには何もいうことはできない。善悪の判断は個人の倫理観の問題だからだ。それがブログ運営者たちの総意なら、トラックバックは諦めるしかない。人気のキーワードに関する記事をせっせと書いて、頑張ってSEO対策をしたりしながらブログを育てるのもいいだろうし、仲間内ブログとして続けるのも、つまらなくなって辞めるのも書き手次第だろう。
その点、小飼弾氏のように大手を利用する零細に寛容なブロガーの存在は心強い。
posted in 08.06.08 Sun
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comment - コメント
少し難解な内容に思えるところもありましたが、参考になりました。
posted in 08.06.09, by saisuke