iPod用に‘Ultimate Ears Super.fi 3 Studio’購入

イヤフォンが自分のiPodで試聴できる「e☆イヤホン」という店に行った。

で、ハイエンドイヤフォンのエントリーモデル‘Ultimate Ears Super.fi 3 Studio’を買った。これまで使っていた‘SHURE E2C-J’に特に不満があったわけではない。これはこれで1万を切る実売価格で良い仕事をしていると思う。ナカンズク、遮音性と低音性能の良さは出色だ。それでも新たに買い足したのは、色々と試聴する内に音色の違うイヤフォンが欲しくなったからだ。コストパフォーマンスの点でも今回買った‘Ultimate Ears Super.fi 3 Studio’はかなり魅力的だと思う。特に中音域の豊かさはSHUREとは別種の音世界だ。思わず買ってしまった。

Ultimate EarsというのもSHURE同様、モニターリスニング用途のイヤフォンを作っている会社らしい。有名な海外アーティストなんかもステージで使っていたりするようだ。そのせいもあってか音作りは比較的フラットである。低音高音を強調したいわゆるドンシャリ系とは対極的といっていい。だから、派手な音色を好む向きには少々物足りないかもしれない。ぼくはむしろそちら系が苦手で、特に低音域をボンボン響かせるタイプに耐性がない。その意味でも‘Ultimate Ears Super.fi 3 Studio’は好みに合っていた。サ行の音が比較的聴きやすいのもいい。

また、ポータブルに特化した商品ということで、えらくインピーダンスが低い。もちろんソースの録音レベルにもよるけれど、iPodのボリュームでいえば3分の2以内でたいてい事足りる。フルボリュームを使い切るなんてことはほとんどない。そのせいかどうかは分からないけれど、音の鳴り方に余裕が感じられる。派手ではないけれど低音までしっかり鳴っている。長時間のリスニングである程度ボリュームを抑えていても、低音の量感に不満はない。逆に、高音に関しては特別伸びる方ではないように思う。好みにもよるだろうけれど耳疲れしないのはいい。

特性的にはボーカルものに強い。ポップスやロックもかなりいい。オーケストラなんかもソツなく鳴らしはするけれど、超ワイドレンジなソースについては少し音の広がりにかけるかもしれない。とはいえ、それはずっとハイエンドなイヤフォンやスピーカーまで視野に入れての話だ。1万5千円以内という価格帯で、かつポータブル用途に限っていうなら十分満足できるレベルである。実売で5万円前後のものまで色々と試聴したけれど、コストパフォーマンスという点ではかなりお勧めできる。特に、iPod付属のイヤフォンしか知らないという人は是非。

ちなみに、ぼくは耳に自信があるわけじゃない。だから「良い音」かどうかは半ば「好きな音」かどうかで決まると思っている。それでも、付属のイヤフォンはやっぱりダメだと思う。そして下手に2、3千円のイヤフォンを買うなら、最初から1万くらいは出した方が良いとも思う。その辺りの差は、たぶん誰が聴いても明らかだと思うからだ。ただ、そこから先は違う。スペック的な違いはメーカー情報を見れば分かるけれど、それが「良い音」に繋がっているのかどうか判断するのは難しい。だから、イヤフォンを買うなら試聴できる店を探すのがベストだと思う。

買ってから5日ほど聴き込んでいる。よく聴いた曲もまた新鮮に聴こえる。

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