デジタル一眼交換レンズと携帯カメラ

CASIO W53CAデジタル一眼レフを持った以上、交換レンズを買わねばならない。

そんな脅迫観念といつもの物欲に負けて、TAMRON SP AF 17-50mm F2.8 Di IIというのを買った。あちこちで評判を収集した結果、Nikon D80との相性も悪くなさそうだ。何より、広角から望遠端まで全域F2.8という明るさは魅力的だ。低価格帯のズームレンズは大抵望遠側にいくほど開放のF値が暗くなる。それでは屋内や曇天下で気軽に撮ることは難しい。

カメラ本体と同時に買ったキットレンズは18mmから135mmというなかなかに便利な中望遠レンズなのだけれど、それだけに全長も結構長い。もう少しコンパクトなレンズが欲しいという気持ちもあった。今度のレンズは17mmから50mmだし、多少は軽くて小さいかと思ってスペックを見てみると、長さにして3mmちょっと短いものの、重量はむしろ増えていた。

先週届いたレンズを実際に装着して、何枚か部屋でシャッターを切ってみる。被写体だけにフォーカスして周囲をぼかすいかにも一眼レフだよね、というありがちな画を試してみると、これがなかなかに好い感じ。望遠側に回してもそれほどシャッタースピードを落とさずに済む。これなら三脚なしでもなんとかなる。被写体に27cmまで近づけるのもいい。

これで実売4万を大きく下回っているというのはありがたい。

今のところ室内の試し撮りだけで、まだ本格的に外に連れ出せていない。このままいけば、社員旅行の台北が本格デビューということになるかもしれない。そもそもいまだカメラ自体に慣れていないというが痛い。まあ、現地で数を打って肩を慣らすよりなさそうだ。技術云々よりは絵になるフレーミングを発見する感性の方が欠けているという話もある。

話は唐突に変わる。実は今までしつこく使い続けてきたTUKAのケータイをついに手放した。auに軟着陸したわけだけれども、それで選んだのが上の写真の機種である。これ、ほとんどコンパクトデジカメにしか見えない。515万画素というスペックからして電話として変である。画素数だけでいうなら少し前まで現役で使っていたデジカメよりもハイスペックだ。

一眼は一眼で愉しい玩具なのだけれども、ちょっとしたお出かけやなんかにまで携行するには少々大袈裟である。デカイし重い。メモ代わりにシャッターを切りたいこともある。それで安いコンパクトデジカメを買おうかどうか迷っていたのである。ところが、auショップでカタログを見るにつけ、日々のメモレベルならこれで十分な気がしてきたのである。

このCASIO‘W53CA’というケータイにはEXILIMなる冠がついている。これはCASIOのデジカメの名前である。そんなわけだから、あくまでカメラ機能に寄った設計思想になっている。ケータイにして広角28mmというのは立派なものだと思う。一応、露出、ホワイトバランス、AFエリアなんかも変更できるし、手ブレ補正やセルフタイマーだってついている。

まあ、画質については撮影環境に恵まれればそこそこに撮れるというレベルだろう。シャッターを押してから撮影されるまでのタイムラグはケータイらしいもったり感を演出している。とはいえ、ケータイにそこまでの性能を求めるのは酷というものだろう。今のところあまりアレコレ撮影してはいないけれど、明るい野外で何枚か撮った感じは悪くなかった。

TUKA時代のポイントやら割引やらでこれがたったの4,500円。

とりあえず安物のコンパクトデジカメを買う必要はなくなった。

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