スピーカーのケーブル周りを新調して悦に入る

オーディオの音響特性なんてものは、およそ部屋とスピーカーで決まってしまう。

思うさまオーディオルームを作れる人でもなければ部屋を音の好みに合わせることは難しい。となると、まずはスピーカーということになる。が、そこそこのスピーカーを買おうと思うと、どうしても20万円前後は見込まなきゃならない。まず、おいそれとは手が出せない。メインスピーカーは10年ほども前に買ったVictorのDolce IIをいまだに使っている。2本組で9万程度だったと思う。当時のぼくとしては思い切った買い物だった。それでもミニコンポの音に慣らされた耳には十分に感動的だった。聴き慣れたCDたちを軒並み聴き直した。経年劣化はあれ、まだ十分に頑張っている。

その後ホームシアター化を図り、サラウンド用にYAMAHAを4本、センター用にDENONを1本、最後にYAMAHAのサブウーファーを買い足した。先月、ハイツの2階に引越すことになって、さすがにサブウーファーは諦めた。一戸建てに住む友人に無期限で預けている。それはともかく、ケーブルの話だ。ケーブルで音は良くなる。ただし、個人的な感覚でいえば上限は低い。はっきりいえば、メートル500円程度のケーブルで十分だと思っている。たとえば、コンポにオマケで付属してくるようなケーブルとの差は確実にある。ただ、メートル1,000円を越え出すともう何がなんだか分からない。

メインスピーカーはMonster CableのXPで繋いでいる。それ以外のスピーカーはなんだかよく分からない廉価なケーブルでお茶を濁していた。なにしろ、サラウンド用となると大量のケーブルが必要になる。それで自重していた。が、引越しを期に新調しようという気になった。実をいえば、見てくれの問題が大きかった。メインのMonster Cableに近い外見で比較的廉価なケーブルを探して、DENONのAK-1000に決めた。これを全部で40メートル分買った。ついでに端子との接続性能と、これまた外見を鑑みて、すべてaudio-technicaのバナナプラグで終端処理してみた。実に気分がいい。

実際のところ、マルチチャンネルのDVD-AUDIOなど聴くとやっぱり音が違う。廉価すぎるケーブルでお茶を濁していたサラウンドチャンネルの性能が少しは目を覚ましたんだろう。バナナプラグに関しては何ともいえない。接続が楽になったことは間違いないけれど、酸化や接触不良にさえ気を付けていれば直接接続でも遜色はないように思う。ただ、見た目はかなりカッコイイ。これ、重要。とまあ、肝心のオーディオ機器は一切新調せず、ケーブル周りだけをアップデートしてみたのだけれども、これがなかなかに満足度が高かった。何より、終端処理や配線の作業自体が愉しい。

たぶん、オーディオの愉しみの半分は機械遊びでできている。


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