脱ヲタに必要なたったひとつの行動

これ、いきなりハードル高いよな、というのが正直な感想。

脱ヲタ出来たのでまとめる。

指南が具体的なのはいいけれど、項目が多いし一般的じゃない項目もある。たとえば、帽子なんかは頭の形や全身のバランスによってかなり難易度高めなアイテムになったりする。これは似合う帽子が極めて少ないぼくがいうんだから間違いない。それに、ポイントの2~3は脱ヲタという目標を超えて、少しばかりファッションを楽しむ域に踏み込んでもいる。このあたりは、いきなり不慣れな人がこの通りにやっても変なコーディネイトになる可能性が高いと思う。ただ、重要なこともちゃんと書かれている。それは美容院に行くことだ。むしろこれだけでいい。

ぼく自身は別にオシャレじゃないけれど、件のエントリにある「普通」の定義には当てはまっていると思う。とはいえ、フリーターをしていて半ヒキコモリ状態だった時期は、自分でいうのもなんだけれども相当にヤバかった。髪なんて自分でバシバシ切ってたし、服なんて何年も同じものを着ていた。ある日、こりゃダメだと気付いて考えた。現状を打破するには、一番苦手な領域を克服することだ。当時のぼくは「おしゃれっぽい」場所や雰囲気が異常に苦手になっていた。その代表が美容院だ。キラッキラの美容院にバンザイアタックすることを決意した。

今やぼくにとって美容院はひとつのリラックス空間だ。案ずるよりなんとやら。おしゃれの牙城に住む美容師たちは、たいてい人当たりが好い。客のファッションがダサかろうが、入店早々キョドっていようが、至極優しく丁寧に対応してくれる。何しろ向こうはサービス業である。あの業界は競争も激しい。真性ヲタでもお客様は神様なのだ。それでも最初は緊張するし、どうしていいか分からないことも多い。行けばなんとかなるものだけれど、5点ほど心構えというかポイントを挙げておく。前知識があれば必要以上にアワアワせずに済むかもしれない。


・美容院は最高にオシャレっぽいところを選ぶ

ここで妥協してはいけない。どうせ勇気を振り絞るなら、最大限のリターンを目指すべきだ。あと、中の様子が分かるようなら女性店員が多い店を選ぶ方がいい。なぜなら、美容院は単に髪型を脱ヲタするためではなく、おしゃれ世間に飛び込むために行くものだからだ。

・店を決めたら電話で予約をする

いきなりの突撃だと待たされる可能性が高い。いきなりのアウェーで長い待ち時間は苦痛だろう。予約した方がいい。電話で希望の日付、時間を伝える。会員制の場合は初めての旨伝える。メニューを訊かれたら、カットとカラーでお願いします、と答えておく。棒読みでいい。

・髪は短め、カラーは無難に茶系

どんな髪型にするか訊かれたら、とにかくロンゲとか前髪を垂らすような髪型は避ける。アニメのキャラは参考にしない。すっきり短くが基本。あと茶系に染めてもらう。これ必須。ヘアカタログなんかを見せられたらショートの中から選ぶ。モデルがイケメンでも躊躇わない。

・できるだけ店員とコミュニケーションを取る

美容師は結構気さくに話しかけてくる人が多い。キョドってもドモってもいいので、とにかく会話を続ける努力をする。これほどリハビリにもってこいの環境はない。万が一、もの凄く無口な美容師に当たってしまったら、次回は別の店にチャレンジすることも考えた方がいい。

・最低でも2ヶ月に1回は通う

髪が伸びて型が崩れるのもあるけれど、1回でおしゃれアレルギーは克服できない。定期的に通うことでアレルギーが緩和され、ついでに髪型も小ぎれいになる。おしゃれ女子との接近遭遇、店員とのコミュニケーションなど脱ヲタの要素満載なのが美容院通いの効能と知るべし。


こうして美容院を克服すると、おしゃれ服屋にも行けるようになる。背後から近付いてくるセレクトショップ店員に怯えない自分を発見したら、それは脱ヲタが軌道にのったことの証左だ。もう、おしゃれカフェもおしゃれレストランも恐れることはないだろう。あとは、どれだけヲタ趣味以外に予算を振り分けるかだけの問題だ。それ以降は各自の信念の問題なので、リア充のつまらなさを実感したというならまた真性ヲタワールドに戻ればいい。ものは試しである。かの北方謙三は悩める男子にアドヴァイスし続けた。「ソープへ行け」。ぼくも繰り返そう。

「美容院へ行け」。

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comment - コメント

脱オタした経験があるわけではないのですが、一般人としてコメントです。
> すっきり短くが基本。
これアタリだと思います。「こざっぱりと」「清潔な感じで」とか言えば美容師さんがよしなにしてくれます。
あとは、「匂わない体」に「匂わない派手じゃないTシャツ」を着て「ケミカルじゃないジーンズ」をはいて「背筋を伸ばせ」ば「普通の人」に見えると思いますね。

ぼくの場合も、脱「オタ」というのとはちょっと違ったでしょうね。どちらかといえば何ごとにも一生懸命になれないタイプでしたから。ただ、美容院にいったりセレクトショップにいったりすることに縁のない人たちの気持ちは分かる。だから、こんなエントリーを書いてみたわけです。通りすがりさんのアドヴァイスも含め、ひとりでも誰かの参考になると嬉しいけれど、ここがそれほど影響力のあるブログじゃないのが残念なところです。あはは。

脱「オタ」するねぇ・・・物凄いことを書くと、それは洒落た美容院に行くこと自体ではないです。異性に「何かをしてくれる」と、期待して恋愛するのではなく、「何かをしてあげたい」って、無条件に思って恋愛することが可能であることじゃないかと。

> faye2071さん
ええと、はい。脱オタするには恋愛がいちばん!…というアドヴァイスは、英語を話せるようになりたいならネイティブの恋人を作るのがいちばん!…みたいなもので、いわれて実践できる人は相当に限られるんじゃないかな、とか。まあ、こんなエントリーは底辺に住まう者が歌う与太の類なので、恋愛とかちゃんとできちゃったみたいな人は軽ーく読み飛ばしていただけると助かります…。

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