旧交をレンジでチンする

風風亭昨夜は地元の友人たちと新年会らしきものをやっていた。

焼肉からカラオケというありふれた流れで、19時頃から結局午前2時近くまで遊んでいた。寝つきの悪いぼくは、帰ってからもなかなか眠れず、思い余ってここのブログなど更新している内に、いつの間にか5時近くになっていた。新聞配達の音で我に帰るも時すでに遅し。

今日はもう、何をする気にもなれなかった。

まあ、ほとんど年に1度か2度くらいしか会えない友人たちばかりである。宴の尾が伸びることに不満はない。むしろ、物足りないくらいだ。とはいえ、中には神奈川住まいの帰省組みもいる。明日にも京都を出て車で戻ると聞けば、そう長々とひっぱるわけにもいかない。

メンツは夫婦参加がふた組、既婚だけれど単身参加の男がひとり、独身男がぼくを含めてふたりという7人だった。学生時代からの男友達5人に嫁2人が合流した形だ。やはり30を越えると、グっと既婚者が増えてくる。そのくらいが今は自然な流れなのかもしれない。

それにしても、カラオケというのは妙な娯楽だと思う。

上手く歌おうと思っていたのは、せいぜい大学生くらいまでで、たまの付き合いやノリで行く程度の興味しかなくなると、途端に愉しむスタンスが変わってしまった。選曲の基準は、みんなが知っていそうなことと、合いの手が入れやすいこと。盛り上がれることが第一である。

だから、ぼくの場合、まず好きな歌は歌わない。好きな歌は上手く歌えなきゃ楽しくないだろうし、土台、慢性的に喉を痛めているぼくには上手くなんて歌えない。好きな曲が洋楽に偏ってくれば尚更だ。発音できない、声が出ない、音が取れないの3重苦に陥りかねない。

この歳になると、周囲の友人たちもそう流行を追うようなことはしなくなっている。いわゆるJ-POPと呼ばれる最近の楽曲群に精通しているような奴は皆無だ。少なくともぼくの周囲はそんなものである。ところが、昨夜のメンツは意外にそうした歌を知っている。驚いた。

若い人たちとよく宴席をともにするということだろうか。それにしても、ぼくならたぶん興味のない歌を覚えようとは思わない。この辺りがソツなく人とのコミュニケーションを確立する人と、そうでない人の分かれ目なのかもしれない。ぼくは完全に後者である。

いずれ、気のおけない仲間内ではまるで関係のない話である。何を歌おうと自然に合いの手は入るし、間奏には声援も野次も飛ぶ。部外者から見れば、ずいぶんと騒がしい客だったろうと思う。焼肉でもカラオケでもそのノリに大した差はなかった。

要するにカラオケ自体を愉しんでいたわけではないのである。

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