今日のエンタメ:“片腕マシンガール”&『皇国の守護者』

はてなを使い始めてから、どうも理屈っぽいエントリーが増えた。

というより、ぼく自身がひと言物申す的なエントリーを書きすぎなんだろう。何しろ、ぼくには主体的に何かを主張したいという欲求が著しく欠乏している。故に、人の褌で相撲をとるばかりである。それはさておき、そもそも身辺雑記を兼ねたブログなわけだから、それらしいエントリーもたまには書いておく。どうも最近、娯楽に対するキワモノ感度がずいぶんと低くなっている。B級だのサブカルだのオルタナだのといった響きに憧れた学生時代が懐かしい。もう少しアンテナを伸ばしておきたいところだ。というわけで、今日これからのエンタメ予定である。

まずは、見逃したと思って諦めていた“片腕マシンガール”。気軽に人を誘いにくい類の映画である。この春夏はいろいろと観たい映画が重なっていたこともあって、大阪はシネマート心斎橋での上映を逃してしまった。ところが京都がまだ残っていた。京都みなみ会館。絶滅危惧種ともいえる名画座系単館劇場である。こういう劇場には末永く生き残って欲しいと思うのだけれど、ぼく自身、ジョン・カーペンター監督“ゴースト・オブ・マーズ”以来、足を運んでいない。独りで過ごす時間が少なくなると、こうした趣味性の強い場所にはいきにくくなるものだ。

ともあれ、“片腕マシンガール”Youtubeでも少々話題になった、超B級復讐アクションエンターテイメントである。サイコガンならぬマシンガンの左腕を手に入れ、弟の仇敵に復讐を誓うというなんともいえないストーリーがいかにもB級らしい。そういえばグラインドハウス2作品の内、ロバート・ロドリゲスが撮った“プラネット・テラー”は片脚マシンガンのゾンビ映画だった。“片腕マシンガール”の製作は、実は北米のビデオメーカーである。だから、これはいわゆる邦画ではない。逆輸入されたニッポン製映画である。そんな曰くもまたB級らしくて好い。

映画はそれとして、今朝から読み始めた漫画についても少しだけ。伊藤悠『皇国の守護者』全5巻を昨日の会社帰りにまとめ買いした。はてなでホッテントリ入りしていたまとめサイトの記事に「まだ巻数の少ない面白い漫画」というのがあって、以前から気になりつつ読み逃していたタイトルがいくつかあがっていた。その中のひとつがこの『皇国の守護者』で、実際読み始めた感触は相当に好い。架空国家同士の戦争を描いているのだけれど、主人公のキャラクターといい、漫画的なケレンの効いた作画といい、リアルとファンタジーのバランスといい、申し分ない。

映画といい、漫画といい、久々にワクワクしている。


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“ゴースト・オブ・マーズ”
“グラインドハウス コンプリートBOX”
“プラネット・テラー”
“デス・プルーフ”
伊藤悠『皇国の守護者(1)』(ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ)
伊藤悠『皇国の守護者(2)』(ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ)
伊藤悠『皇国の守護者(3)』(ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ)
伊藤悠『皇国の守護者(4)』(ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ)
伊藤悠『皇国の守護者(5)』(ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ)

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