mixiコミュ乗っ取りと2ちゃんねる閉鎖の噂
ここ数日どうもネット関連の騒動が目に付く。
身近に感じたものでいえば、mixiのコミュニティ乗っ取り、驚いたのは2ちゃんねる閉鎖の噂である。mixiの方は一応参加している鳥肌実のコミュニティが実際に乗っ取られてしまった。突如金玉に関するトピックが乱立し、あまつさえアダルト指定になってしまった。
まあ、元が鳥肌コミュだから、この程度の言葉の乱れに驚くような初心な参加者は少なかったわけだけれども、乗っ取り犯(たち)の対応というか、やっていること自体は、労力の割りに何が面白いのかさっぱり解からないものだった。
ぼく自身が大してショックも受けず、わざわざ反応してやるほどに乗っ取り行為に対して興味を覚えなかったように、大半のユーザーは無反応だったように思う。ごく一部の初心な人間は騒いでいたようだけれど、それとて大人しいものだった。
乗っ取り犯はそんな世慣れないユーザーが右往左往したり、混乱したまま退会したりする様を見て愉しんでいるのかもしれない。それにしても、何というか、ずいぶんと暇なんだなといった程度の感想しか持ちようがない。よくわからない人たちである。
こうした乗っ取り犯があちこちのコミュニティで発生していて、どうやら数人以上のユーザーがグルになって遊んでいるらしいといわれている。中でも多く見られる噂では、犯人グループはVIPPERと呼ばれる一部の2ちゃんねるユーザーだということらしい。
VIPPERというのは「ニュー速VIP」という掲示板に入り浸り、独特のいい回しや定型化したやりとりで一般人にはなかば理解不能なコミュニケーションを愉しんでいる2ちゃんねらたちの呼称だ。自らニートを名乗っていたり、どうにも世を拗ねた人たちという印象が強い。
だからなのかどうなのか、彼らは同じ2ちゃんねらの中でも毛嫌いされているケースが少なくないようだ。mixiのような2ちゃんねるに理解の薄いユーザーが多い場ではなおさらだろう。VIPPERたちが単に「普段のノリ」で発言するだけでも荒し行為と受け取られかねない。
それがコミュニティを乗っ取って遊んでいるなんてことになれば、一層2ちゃんねらたちへの心証は悪くなって当然である。しかも、恐らくはごく一部であろうこうした目立つ2ちゃんねらたちが、あの巨大掲示板全体を印象付ける役割を果たしてしまってもいる。
一方で、2ちゃんねるには「反権力」という実に庶民の心に訴えるイメージもあったりする。管理人である西村某個人の言動に共感できるか否かは別として、この巨大掲示板を公権力が抑えつけるような事態になれば、相当な反発を呼ぶはずである。
今回の2ちゃんねる閉鎖騒ぎでその一端が垣間見えたように思う。
そもそもは2ちゃんねるの暗黒面が引き起こした騒ぎである。2ちゃんねるに個人情報を晒され誹謗中傷を受けたとする人が、管理人である西村氏を訴えたことが発端となった。西村氏はこれを全面的に無視。裁判所の出廷要請にも一切応じなかった。
西村氏不在のまま賠償金の支払いが命じられ、その額が現時点で500万くらいに膨れ上がっているらしい。西村氏は差押さえられるような個人資産などないとこれをシカトし続けているのだけれど、件の男は西村氏所有の軽自動車まで調べ上げたというから凄い。
こうして確認できる全個人資産に対する差押さえ請求が出され、近々強制執行される。その中には2ちゃんねるを運用しているドメインも含まれるため、2ちゃんねるは閉鎖の危機に立たされているというのが、おおよその噂の趣旨である。
実際には、ドメインが西村氏個人の所有じゃなかったり、管理が海外だったりと、そう簡単にいくかよ、というような話も少なくないのだけれど、まあその辺りの難しい話はおいておく。いずれ素人のぼくには判断のしようもない。
それよりも面白いのは、こういう事態になるとむしろ2ちゃんねる存続を願う声の方が大きく聞こえることだ。2ちゃんねる内での原告の男への反発はもちろん、普段は2ちゃんねらたちをそれほど快く思ってないような人までもが同情的な意見に傾いていたりする。
これも一種の判官贔屓というやつなんだろうか。
posted in 07.01.14 Sun
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