複数端末間の iTunes 共有まとめ ~ 3つの方法と特徴

A:iTunes の共有機能を使う

[ 公開側手順 ]
01.「環境設定」⇒「共有」⇒「ローカルネットワーク上でライブラリを共有する」
(※ 以降、Windows では「環境設定」を「編集」⇒「設定」に読み変え)

[ 共有側手順 ]
01.「環境設定」⇒「共有」⇒「共有されているライブラリを検索する」
02. サイドバーの「共有」欄に共有ライブラリが表示される

[ 特長 ]
・端末同士がローカルネットワークに接続されてさえいれば追加機器も面倒な設定もいらない
・複数のユーザーが同一の iTunes ライブラリを同時に参照できる

[ 欠点 ]
・公開側の iTunes が起動した状態でしか利用できない
・共有側の端末から iPod や iPhone に転送はできない


B:NAS の iTunes サーバー機能を使う

[ 公開側手順 ]
01. NAS 上の共有フォルダに“iTunes Music”フォルダを作成
02.「環境設定」⇒「詳細」⇒「“iTunes Music”フォルダの場所」を上記フォルダに変更
03.「ファイル」⇒「ライブラリ」⇒「ライブラリを統合」
(※ iTunes サーバー機能の利用方法は NAS のマニュアル参照)

[ 共有側手順 ]
01.「環境設定」⇒「共有」⇒「共有されているライブラリを検索する」
02. サイドバーの「共有」欄に共有名が表示される

[ 特長 ]
・NAS にもよるだろうけれど設定自体は簡単(というか、BUFFALO LS-XH1.5TL は簡単だった)
・NAS の機能なので公開元の iTunes を起動しておく必要がない

[ 欠点 ]
・当然ながら iTunes サーバー機能付きの NAS が必要
・アートワークやプレイリストなどを含めライブラリ情報は共有されない
・これだけでは共有側の端末から iPod や iPhone に転送はできない


C:NAS 上でライブラリごと共有する

[ 公開側手順 ]
01. NAS 上の共有フォルダに“iTunes”フォルダを作成
02. 上記“iTunes”フォルダ内に“iTunes Music”フォルダを作成
03.「環境設定」⇒「詳細」⇒「“iTunes Music”フォルダの場所」を上記フォルダに変更
04.「ファイル」⇒「ライブラリ」⇒「ライブラリを統合」
05. iTunes を終了
06. ローカル内“iTunes”フォルダから“iTunes Music”以外を 01 の“iTunes”内にコピー
07. Macで公開、Winで共有の場合“iTunes Library”を“iTunes Library.itl”にリネーム
08. option キーを押しながら iTunes 起動(※ Win の場合は Shift キー)
09.「iTunes ライブラリを選択」ダイアログが表示される
10.「ライブラリを選択」ボタンから NAS 上にコピーした“iTunes Library”を選択

[ 共有側手順 ] (2009/11/27:修正)
01. 「“iTunes Music”フォルダの場所」を上記で作成したNAS上のフォルダに変更
02. iTunes を終了
03. option キーを押しながら iTunes 起動(※ Win の場合は Shift キー)
04.「iTunes ライブラリを選択」ダイアログが表示される
05.「ライブラリを選択」ボタンから NAS 上にコピーした“iTunes Library”を選択

[ 特長 ]
・サイドバーの「共有」ではなく「ミュージック」をライブラリ情報ごと完全共有できる
・共有側の端末から iPod や iPhone に転送できる

[ 欠点 ]
・NAS が必要
・複数端末で iTunes を同時使用するとライブラリ情報の更新がうまくいかない
・Mac - Win 間の共有では前回と違うOSで起動するたびにライブラリの更新が行われる
・Mac - Win 間の共有でライブラリファイルが消失することがあるらしい(未確認)


○ その他

・Mac で NAS を利用する場合は端末起動時に自動的にマウントするのがベター
(※ 参考:http://macfan.jp/guide/2008/10/13/post_100.html
-----

以上、ここのところ色々と調べてみて判ってきたことを備忘録的にまとめておく。iMac と Aspire One で共有を目論んでいるぼくとしては、正直、現状ではどの方法も完全に満足とはいえない感じ。基本的には C の方向性で Mac - Win 間の問題点をどうにかしたいところ。再生回数あたりの細かい情報の正確性を無視すれば、メインマシン側のライブラリ関連ファイルはローカルに残しておいて、それを NAS のバックアップ機能や別途アプリで同期するなんてやり方もあるかもしれない。いずれ、曲数が増えるほど「ライブラリの更新」に時間を取られるのは避けられないのか…。

(2009/11/27:追記)

なお、この記事はぼくが下記環境で試した際のメモです。

・ 公開側 = Mac OS X 10.5.3 + iTunes 8
・ 共有側 = Windows XP SP3 + iTunes 8
・ NAS = Buffalo Link Station LS-XH1.5TL

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すいません。
手順で一点、抜けがあると思います。
# この抜けの点があった為にうまくいかずに
# 相当の時間を費やしました。。泣

C:NAS 上でライブラリごと共有する

[ 共有側手順 ]
で、
「環境設定」⇒「詳細」⇒「“iTunes Music”フォルダの場所」を
【NAS のフォルダ】
に指定しないと、
再生する時に失敗します。

因みに、示された手順は、itunes の古いバージョンのやり方ですね。

検索されて来た方、時間を無駄にされないでください。

因みにライブラリの更新に時間をかけずにやる方法はあるじゃないですかー。
NAS を使えば。

しかし、ここのコメント反映に時間がかかりますね。。

> ゆうきさん
お返事遅くなりました。こちらの情報の不備でお手間をとらせてしまってようで申し訳ありません。文中に適宜、追記させていただきました。テストした環境を書いてなかったというのも、この手の記事にはあるまじきことですよね。まあ、普段やりなれないことは極力やるべきじゃないですね。

なんと、Mac-Win間でもライブラリの更新がかからない方法があるんですか?このコメントに気づいて、かつ、差支えなければ教えてもらえるとうれしいです。

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