Microsoft Wordの基本のキ5箇条

人と共有する必要のあるWord文書なら、せめてこれくらいは守って欲しいリスト。

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・エンターで改行しない

エンターは段落を改めるもので改行するためのものではない。そもそも文中で行を改めるというのはかなり特殊な行為だ。たとえば特定の段落だけ一行の字数を極端に少なくしたいなんてときは、「段落」の左右の「インデント」を調節してやる。決して適当な字数でエンターを連発するものじゃない。それでも、長い表題を2行で表現したいとか、キャッチコピーを複数行で恰好良く見せたいとかいうときには、文中改行が必要なこともあろう。そういうときは、[shift]+エンターで改行する。これが正しい改行である。この使い分けで初めて行間や段落間の余白の調整が可能になる。

・連続エンターで余白を調整しない

Wordにはちゃんと段落前後の余白を調節する機能がある。Word 2007なら「ホーム」タブの真ん中辺りにある「段落」という文字の右端、小さな矢印のアイコンをクリックする。2003以前なら「書式」⇒「段落」をクリック。「インデントと行間隔」タブがそれだ。この機能を使えばかなり細かく正確に余白が調節できる。エンター3個分とかそんなアバウトな余白ではなく数値で設定できる。上の「エンターで改行しない」の項に書いた「インデント」や「行間」の調整もここでやる。単位はそれぞれ「字」や「行」の他に「pt(ポイント)」も使える。一応、小数点以下も指定できる。

・連続エンターで改ページしない

またまたエンター禁止令である。ページが改まるまでエンターを連発する。これをやると、ちょっと推敲したり、段落を足したり減らしたりするたび、ページの区切りがズレてしまう。いちいちエンターを削ったり足したりしないとイケナイ。いくらなんでも、Wordはそこまで不便なソフトじゃない。たとえば章の頭でページを改めたいなんてときはどうするか。まず章題の行頭にカーソルを持っていく。ここで[ctrl]+エンター。これだけだ。「オプション」の「表示」欄で「すべての編集記号を表示する」にチェックでもしておけば、「改ページ」が挿入されていることが分かる。

・「見出し」だけでもスタイルを使う

Wordは文章を構造化できる。いわば、HTMLでマークアップするようなものだ。2007なら「ホーム」タブの右の方に「スタイル」という欄がある。2003以前なら書式のツールバー辺りにプルダウンがあると思う。デフォルトだと「標準」になっているはずだ。文書作成中に見出しが出てきたら、その行にカーソルがある状態で、この「標準」を「見出し1」に変更する。これはHTMLでいえばh1でマークアップするのに近い。たとえば、章題を「見出し1」にしておく。章の中でさらに下位の章分けが必要なら「見出し2」以下を適宜使っていく。これで、自動的に目次を生成できたりもする。

・ページ番号を振る

まあ、当たり前といえば当たり前なんだけれども、これがないと文書として辛い。といって、手動で頑張って入力するのも違う。一般にはフッターの余白にでも設定するのがいいと思う。2007だと「挿入」タブの真ん中辺り。「ページ番号」をクリックして「ページの下部」から「シンプル」辺りを選んでおけばいい。2003以前ならメニューから「挿入」⇒「ページ番号」で設定できる。当然、全ページに自動的にページ番号が振られる。書式の変更も普通にできる。ただし、表紙だけはページ番号をはずしたい!なんてときは、「セクション」の勉強が必要になるのでアシカラズ。

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以上、本当に最低限のところだけ書いてみた。

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