割と普通の人にMacを薦めにくい理由

インターネットができればいいというならMacもWindowsもない。

割と普通の人がmacを買うようになった理由 : ロケスタ社長日記

リンク先のWinnyからYoutubeへという指摘は結構重要かな、と思う。これの本質は「オフラインからオンラインへ」という変化だろうからだ。ぼくがインターネットを使い始めた頃、まだインターネットは何かを取ってくる場所で、何かを置いておく場所じゃなかった。回線もストレージも今とは比較にならないほど貧弱で高価なものだったからだと思う。だから、フリーソフトが豊富なことやなんかもWindowsを選ぶ上で割と重要な要素だったりした。それが今は、ブラウザさえあれば割と普通の人がやるようなことは大抵できるようになった。メールもできるし、動画も見られる。

そうなると、パソコンに求められることは、ほとんどインターネットに繋がることだけで、それ以外の要素はおよそどうでもよくなってしまう。もちろん、ゲームを含めてソフトウェア周りについてはいまだに結構な違いがあるとは思う。けれども、ゲーム目的でパソコンを買ったり、プリインストール済みのもの以外に高価なアプリを使ったりする人が多数派だとは思えない。割と普通の人を最大公約数的なパソコンの使い方をする人と考えるなら、もうインターネットさえ満足にできればそれでいいんだろうと思える。mixiもアメブロもGmailもYoutubeもブラウザだけで楽しめる。

つまり、一般的にはもうパソコンは機能で選ぶ時代じゃないんだということになる。割と普通の人に相談されても、見た目一番好きなやつを選べ、というくらいしかアドバイスのしようがない。腕時計を買うのに機能で選ぶ人はいなくはないにしても少数派だろう。それと同じだ。Apple製品というのはiMacやiPodを作ったブランドなのであって、OSレベルでMicrosoft製品と比較されるような存在ではそもそもないんだと思う。だから比較対象といえば、たとえばVAIOとかそんな辺りなんだろう。まあ、今のVAIOにブランド価値を感じる人がどれほどいるのかはわからないけれど。

ただ、相変わらずMacだけは薦めにくいところがあるのも事実だ。それは、Macの先進性に関わる部分でもある。Apple製品の進化速度はちょっと尋常じゃない。これは大きな魅力でもあるのだけれど、既存ユーザーには辛い部分でもある。何故なら、それは少なからず過去を切り捨てることで成立している魅力だからだ。たとえば、5年前に買ったWindows XPでiPhone 3Gを使うことはできるけれど、その頃最新だったMac OSX 10.3(Panther)で使うことはできない。こういうことは結構ある。よほどヘビーユーザーでもない限り3年や5年で買い変えを考えるのはちょっとキツいと思う。

だから、特にAppleにこだわらない相手には、とりあえずWindows機を薦めることにしている。

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