1文1,000字改行なしで最後まで読ませる馬鹿エントリー

断っておくけれど、この文章を最後まで読んだところで何か素敵なライフハックで目から鱗が落ちたり、斬新で効率的な仕事術が身についたり、自己啓発されてやる気が泉の如く湧き出たりすることはまずないし、そもそも特段の業績も持たないような一介のウェブデザイナーにすぎないぼくがそんな気の利いたエントリーをものせるはずもないのだから、こればかりは期待する方がどうかしているわけだけれども、かといってぼくとて一片の意味もない文章をわざわざ一千字も書くほど暇ではないのだし、書く以上は何らかの主張や愉しみを織り込むつもりだったことはいうまでもなく、当然、この文章にこそ相応しい内容を念頭に書き始めたわけだけれど、いい加減前振りが長すぎてこのままの調子で書いていては本論に入る前に紙幅が尽きかねないので、些か唐突ながら本稿のテーマを掲げると、それは「読み易い文章とはいかにあるべきか」というぼくにとっては積年の懸案事項であり、また、多くのブロガーやテキスト愛好者にとってもいたく興味を引かれる主題だろうと思うのだけれど、実際、読み易い文章を書くための文章指南というのは割りとあって、それらに多く共通しているのが「一文を短く」「改行は多めに」「細かく段落を分ける」といったテクニックであり、それもまあ間違いではなかろうと思いつつ、内心、それが肝ではないよなという思いがその手の文章術に触れるたびムラムラと湧いてきて、より根幹に関わるところ、具体的には、「適切な言葉選び」「心地好いリズム」「明快な筋、或いは、理路」といったあたりにこそ重きを置くべきで、最初から文章の整形に頼るなど本末転倒、そんな小手先の技は推敲に推敲を重ねた後のダメ押しであって、それで胡乱な文章が平明になるような道理はないという至極当然の理をこそ忘るべからずというのが今のところのぼくの見解であり、また、自戒するところでもあるのだけれど、そんな文章の大家ででもあるかの如き大層な持論を打っておきながら、普段のここのエントリーといえば実に整形術に頼った、極めて定型的な様式に則っていて、ぼくという人間のいい加減さが余すところなく表れてしまっており、馬脚を現すとはこのことかと自省すること甚だしく、これぞまさしく汗顔の至り、この上恥の上塗りは避けるが賢明といったところで、ここまで我慢強く読んでくれた数奇者諸氏の労を労いつつ、いい加減で筆を擱くことにする。

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