世界経済が不安定な今、あえてETFを買って寝かせてみる
この不況の真っ只中に、あえて投資を考える。
そもそも、ぼくは株になんてほとんど興味のない人間である。お金は働いて稼げばいいと思ってもいる。ただ、経済とか金融とかいうジャンルは案外に面白そうだ。それも世界の一面だろう。本やネットでニュースを眺めているだけでは、どうも実感が湧かないし身も入らない。それで、失敗してドブに捨てることになっても後悔しないという額を預金から隔離して、まったりとインデックス投信を始めてみた。多少の不安はあるもののネット証券のお陰で、スタートアップのハードルも低い。インデックス投信はほとんど定期預金みたいな使い方をしている。
地味なことこの上ない中長期的な投資である。ETFに手を出すのも、これだけ景気が低迷してるんだから3年とか5年とかくらいのスパンで考えれば株価も多少は上がるんじゃないの、という極めて素朴な予測に基づく投資行動である。ETFはたいていのインデックス投信よりも手数料が安い、と思う。しかも、十何万とかいう比較的小さな単位で買える。さらに、海外モノも案外簡単に買える。ちなみに、ぼくはSBIイー・トレード証券とフィデリティ証券に口座を作っている。ぼくみたいな地味な一般投資家か増えたんだろう。ETFの取り扱い銘柄も順調に増えている。
さて、色々とリサーチをした結果、分散比率は、国内ETF=40%、海外ETF=60%あたりで行くことにした。国内はTOPIX連動でいいとして、問題は海外である。昨今のETF商品の充実はうれしいけれど、ぼくに必要なのは「面白味のない」商品である。基本的にぼくの投資なんてものはローリスク・ローリターンで遊んでいるようなものだ。そんなわけだから、それなりに流動性の高そうな米ETFから米国株とそれ以外に幅広く投資できる商品を選ぶことにする。その内訳は米=50%、その他の国々=50%とする。まとめると、日=40%、米=30%、その他=30%の分散投資である。
まず、国内ETFは「TOPIX連動型上場投資信託(1306)」。野村が運用しているETFで、文字通りTOPIXに採用されている銘柄に投資。もちろんTPOIXに連動する。米国株系は「iシェアーズ S&P 500 インデックス・ファンド(IVV)」。米国株式市場の大型株の指数であるS&P 500 インデックスに連動。投資先にはそれこそエクソンモービルやら、マイクロソフトやらの超メジャー銘柄が目白押しだ。でもってグローバル系は「iシェアーズ MSCI EAFE インデックス・ファンド(EFA)」。これは欧・豪・極東あたりの市場に連動する。ひとまず、この3商品でいってみよう。
ところで、実は最後の「iシェアーズ MSCI EAFE インデックス・ファンド(EFA)」はちょっと曲者だったりする。これには日本株と米国株が含まれているのである。米国株の方は0.08%程度だから、まあいい。問題は日本株でおよそ21%ほども含まれてしまっている。つまり、さっき掲げた比率、日=40%、米=30%、その他=30%に合わせようと思うと若干の調整が必要になってくる。どちらにしても口数で買う以上、1円単位で買えるわけじゃない。あまり細かい計算はいいだろう。目標の比率に近付けるべく、ざっくりと3商品の比率を計算してみた。結果は以下の通り。
・「TOPIX連動型上場投資信託(1306)」= 32.5%
・「iシェアーズ S&P 500 インデックス・ファンド(IVV)」 = 30%
・「iシェアーズ MSCI EAFE インデックス・ファンド(EFA)」 = 37.5%
これでいくらか買っておいて、しばし寝かせてみようと思う。
posted in 08.05.09 Fri
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