結婚の条件が非喫煙・コミュ力・年収1000万円「だけ」は本当か?

ぼくには、リンク先の39歳女性の言葉を信じることは、とてもできない。

痛いニュース(ノ∀`):39歳女性「今は男を選べる立場じゃないし、非喫煙・コミュ力・年収1000万円の3点だけが条件」…婚活バー潜入

まず、タイトルにある条件が酷いとはぼくは全然思わない。というより、本当にその3つだけでいいなら結婚は難しくないんじゃないかとさえ思う。ルックスも、年齢も、将来性も、性格も、相性も、本当に一切問いませんというなら、だ。たとえば、ネットで告知でもすればいい。「条件は、非喫煙・コミュ力・年収1000万円のみ。それ以外の条件は一切問いません。先着順で結婚が決まるまで全員にお会いします。3つの条件を満たしている限り、こちらから結婚をお断りすることはありません。最初にプロポーズされた方と必ず結婚致します」とかなんとか。きっと誰かは会いにくるだろう。

あとは、全面的に「査定される側」に回る覚悟があるかどうかの問題である。たとえ何人申し込んでこようとも、自分に選択権はない。というより、他に条件がないのだから、論理的に「選ぶことはできない」はずである。仮に申し込んできた中から誰かを選ぼうというなら、それは3つ以外の条件を出したことになる。つまり、「3点だけが条件」は嘘になる。…とまあ、理詰めに考えるならこうなる。はたして、そんな女性がいるだろうか。まあ、「コミュ力」の判定が恣意的になるとか細かいことは抜きにしても、ぼくにはこの3つの条件は、やっぱりただの「最低条件」にしか見えない。

39歳ならバブルの余波をギリギリ受けた世代だろう。同年代で年収1,000万なんて男は、まだそう珍しくなかったかもしれない。けれども、彼らが順調にバブル崩壊後の不況を生き延びているとは限らない。同様に、今の年収1,000万だってさほど確実な未来を約束してはくれない。その意味では、ずいぶんと「見通しの悪い条件」だ。また、今どきの離婚の原因は「性格の不一致」をはじめとする「内面」の問題が大きいように思う。別に、結婚に経済効率を求める価値観を批難する気はないけれど、ずいぶんと割りの悪い望みだとは思う。そんなに固執するほど、幸福を生む条件とは思えない。

彼女は本当に件の3つの条件が自分を幸せにしてくれると信じているんだろうか?

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